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まずはじめに、そこにはリズムがあった。ディレイの彼方に立ち上がるスカ/レゲエ/ダブの裏打ちとヘヴィーなベースラインを下地に、目の覚めるようなロックンロールの8ビートや祝祭感に満ちたニューオリンズのセカンド・ライン、ディスコやハウス/テクノを貫き、朝まで続くイーブン・キック、密林をひた走るアフロ・ビート。それらあらゆるグルーヴ・ミュージックのコンテクストを剥ぎ取り、徹底的にミックスすること。

SLY MONGOOSEの目くるめく旅は2002年に始まった。2枚の7インチ・シングルと名作12インチ・シングル「Snakes And Ladder」をリリースした彼らは、2003年4月に満を持して1stアルバム 『SLY MONGOOSE』を発表。
2006年3月には2ndアルバム 『TIP OF THE TONGUE STATE』をリリース。また、このアルバムに収録されている「Defenseless City」を直接のきっかけとして、スチャダラパー&ロボ宙と共にヒップホップ・バンド、THE HELLO WORKSを結成。
2007年12月にアルバム『PAYDAY』をリリースした。この作品で、60~70年代のブルーズ・ ロックからサイケデリック/プログレッシヴ・ロック、80年代のバレアリックが 再解釈されている今日の世界的なダンス・ミュージック・シーンの潮流を横目に、 未だ名付けられていない音楽の大海へ出た彼らは、2009年にリリースが 予定されている3年振りのアルバムに向け、順風満帆で船を進めている真っ最中だ。地図には書かれていない地平がいよいよ切り開かれようとしている。